理容所・美容所について✂

つい先日、約1月ぶりにスッキリした気持ちでご自慢の自転車にまたがり帰宅した。お世話になっている美容室で散髪をしてもらったのだ。近所にあるとてもお気に入りの美容室だ。店外にはおそらく店主所有と思われる通勤用?のレトロな自転車、そして店内には間接照明、アンティークな写真機、観葉植物などがセンスよく配置されていて、頭上から吊るされたスピーカーからはいつもジャズやフュージョンなどの音楽が流れている。こういった美的なセンスは、産まれながらにしてある程度決まっているという説も否定はしないが、やはり人が人として育っていく環境において、いろいろなものやことに興味をもち、それらを取捨選択しながら大人になっていく過程において少しづつ磨かれ、そして洗練されてゆくものだろうと筆者はおもう。残念ながら筆者には、そういった美的感覚は皆無であるのでうらやましい限りである。

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さらに、当該美容室の店主は筆者と同じくらいの年代である(直接確認はしていないが、いろいろなブロクの情報などから推測)と考えられるご夫婦で経営をなさっているが、現在の推定されるご年齢から勝手に計算をすると、おそらく20代前半から25歳くらいで自己の店舗を構え、それから20年以上にわたり経営をされているのではないかと思われる。筆者はこうみえても案外人見知りな性格で、あまりおしゃれな雰囲気の場所というものも得意ではなくまた、自己の外見にも自信があるわけではなくむしろコンプレックスであることも重なり、当該おしゃれ上級者の雰囲気を持ち合わせている方々とのコミュニケーションには、元来積極的なほうではない。
しかしながら当該ご夫婦にいたっては、筆者が新型コロナヴィルスに感染して、その後遺症からか脱毛が気になり(結果としてはただの気にしすぎであった)極度の緊張状態で初めてサロンの門をくぐってからこれまで、とても親切に、そして丁寧に諸々の対応をしてくださりいつも安心して自己の頭髪をお任せすることができるようになっている次第である。本当に感謝の言葉しかない。末永くお付き合いいただきたいものだ。

ところで、上述の散髪の最中に筆者の自己の今後のことなどをぼんやりと考えながらウトウトとしていたのであるが、ふと美容室や理容室の開業や開設について、何らかの届出や許認可が必要か否かが気になったので、帰宅後にインターネットで検索してみた。便利な世の中になった。

すると、すぐに大田区のホームページに行きつき、先ずは下記のような説明文が目に留まった。以下『』内は引用である。
『理容所とは「理容師法」第1条の2に定められた、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることを行うために設けられた施設です。美容所とは「美容師法」第2条に定められたパーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることを行うために設けられた施設です。』

ここから、理容師法、美容師法という法律が存在することが理解できる。一般的に美容室では顔そりはしないということは子供のころより存じているが、化粧?パーマネントウェーブ?これは美容室だけに認められた特殊な技能なのか?との疑問である。仕事がら、後日きちんと条文を確認して理解する必要があるのでToDoリストにメモしておくこととする。さらに当該ページを読み進めてみると、
『新たに理容所・美容所を開設するときは、開設前に届出を行い保健所の検査を受け、確認を得る必要があります。既存施設の開設者変更や建替え・移転(仮店舗含む)等される場合も新規届出が必要になります。開設を予定している方は、事前に施設の平面図(案)をご持参の上ご相談下さい。
と書かれており、新規、変更、廃止、地位の継承、出張理容、出張美容などの届出について、それぞれ必要となる書類や当然のことながら必要な資格、講習、そして建物室内の構造設備要件(壁の防水性や不浸透性、消毒設備や作業場の照度(明るさ)、換気、採光、作業室の最低必要面積や椅子の上限台数、タオルやその格納棚の設置などなどについて、理容師法、美容師法、各種条例や施工規則などで細かく規定されていることが理解できた。なかでも興味深かったのは、美容所または理容所を開設する場合、また新たに理容師または美容師を雇用する場合には医師の診断書が必要で、これは、結核、伝染性皮膚疾患、その他厚生労働大臣が指定する伝染性疾病がないことを証明するために要求されていて、開設届を提出する際や新たに従業員を雇い入れる際などに提出をする必要があるとのことであった。

保有資格や開設する施設によって様々な設備要件などを設けて、人々が毎日を安心、安全に過ごすことができるように国や地方自治体などの行政により細かな法律や条例、規則などが規定されて管理をされているのである。
筆者を含めた行政書士も、開業するにあたっては多くの設備要件や事務所要件をクリアしなければならず、自身もかなりストレスフルな毎日だったことを思い出すが、少し調べてみただけでもイヤになるほどの届出書類や必要書類、そして設備の導入などに係る各種業者との打合せ、それらに必要なお金の工面などにおそらく20代で果敢に挑戦し、その後何十年も経営を続けておられるご夫婦の前では、いつもどこか安心感があり、信頼をして頭髪を任せることができるわけですね。サラリーマン経験が長い筆者には想像もできないご苦労もあったことでしょう、勿論楽しいことのほうが多かったと信じたいですが♬

今後理容室や美容室を開業なさるご予定があり、ご自身で届出をなさる時間がないなどお困りの方がいらっしゃいましたら、是非当事務所にご相談ください。内装図面や設備概要図など、工事業者と相談または必要に応じて筆者自身が現地にて測量したうえでCAD図を起こすことも可能です。機械分野ですが2D、3D共にCADは長年あつかってまいりましたので許認可申請や届出に必要なレベルのお図面でしたら問題なく作成することができます。

また、役所への届出などについても、全面的にサポートさせていただきます!それではみなさま、ごきげんよう🖐

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ASAI HIROSHI